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224. ペリグリーノとインターネットマシーン

 



20220608

ペリグリーノとはスペイン語で「巡礼者」。ちなみに男性形なので、女性の場合「ペリグリーナ」となる。

大概、茶色か黒の旅装束で、帽子にはホタテ貝、杖の先にはひょうたんをつけている。

これは目指すヤコブ様と同じ格好だ。







海外でケータイを使いたいなら、海外専用の携帯電話が必要だった頃。

家族や友達に自分の無事をリアルタイムに近いタイミングでお知らせするにはネットでメールを送ることだった。

日本語は文字化けするので、Yahoo.UKでアカウントを取り、ログインしてローマ字でメールを送っていた。

家族も友達もがんばって、ローマ字でメールをくれた。

一目で意味がわからず、私はいつも音読することになる。もどかしかった。


コイン式のインターネットマシーンを何度か使った。

ブログの更新ができたらいいのにな、とその頃からブログを書いていた自分はこちらでももどかしかった。

今ならスマホもあるし、TwitterやInstagramもあるから気軽に更新できるし、日本語でやりとりできるのにね。


1ユーロで10分くらい使えたかなぁ。

だからローマ字も必死になって読んだ。


一番困ったことは、キーボードの配列がスペイン式になっていること。

「.」 ピリオド、でいいっけ?これとか。「_」アンダーバーを表示させられなくて、めっちゃ焦って、アルベルゲ(巡礼宿)のホスピタレイロ(巡礼宿のスタッフ。管理、運営、巡礼者のお世話、困りごとへの相談、その他いろいろやってくれるありがたい存在)に「助けて!」と言いにいった。