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192. プエンテ・ラ・レイナに逆戻り



朝食後、私は他のペリグリーノを見送った。
そしてホスピタレイロがやってくるのを待った。

待っている間、教会を見ていた。



私はぬくぬくアンダーウエアを日本に送り返すことに決めた。
ホスピタレイロの男性は器用に、今なら読める「牛乳」の段ボール箱を小さくして私のウエアを小さくたたんできっちり入るようにしてくれた。

女性は「彼が車でプエンテ・ラ・レイナに送ってくれる」と言った。
私が歩いて戻れる、と言うと
「郵便局で困るでしょう」
と言われたので、おとなしく聞くことにした。


私が車の助手席に乗り込むと、彼女は言った。

「もう戻らないこと。とにかく先へ進むこと」

私は「はい」と答えた。



1時間以上かけて歩いた道を車は20分くらいで進んだ。
プエンテ・ラ・レイナの郵便局は小さく、目立たなかった。
そして貼り紙を見ると、毎日開いているわけでもなく、シエスタが入ったり、午後はやっていなかったりしていた。
私はラッキーだった。

郵便局員とのやりとりは彼がしてくれた。
私は住所を書いたり、料金を支払ったりした。


仕事が終わると彼は淡々と帰っていった。

私はまた、巡礼を始めた。