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389. クルス・デ・フェロ


 


















2023/11/12

タルから「石を持っているか」と聞かれた。

なんのことかわからないと言うと、驚かれた。

石を置く特別な場所がある。家から石を持ってくる人もいるのだ、と教えてもらった。

持っていない私はどうすればいいのか聞くと、「心で石を選びなさい。そしてそれを運びなさい」と彼は言った。

私はそのとき、なんとなく気になった黄ばんだ白い石を選んだ。そしてタルが選んだ石と一緒に巡礼をした。


石の山に到着した。

巡礼者がそれぞれ石を山に積み、眺めたり写真を撮ったり、石の山に登ったりしていた。

私もそうした。



このとき、愛とかなんとかとかめちゃめちゃ考えていたので、石にボールペンでハートを描いた。どうしてもそうしたかった。