編集

296. とあるアルベルゲ

 


















2023/02/13

このアルベルゲは通り過ぎたけど、ユニークな場所だった。

なんというか、1970年代のヒッピーの人たちみたいに暮らしていた。ヒッピーの空気感や文化は詳しくないけど。


アルベルゲは基本、怪我や病気などの理由以外では1泊のみ、巡礼者は利用できる。

しかしここは好きなだけ長期滞在ができた。歌い、飲み、食べ、自由に。


ここにマリがいた。前半で出会ったフランス人の女の子だ。

楽しいからキリエもここに留まりなよ、と誘われたが、私はしたくなかったので断って休憩したあと、このアルベルゲをあとにした。


カミーノの終わりのあたりで彼女の話を聞いた。

結局、ずっとあそこに滞在してそこで彼女のカミーノは終わりになったようだ。

どこまでも自由な人だったなぁ。