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266. カミーノでおやつ

 





2022/10/23

スペイン巡礼ではそんなにおやつを食べなかったような気がする。

仕事を辞め、次のことをなにも準備せずカミーノに来たのでお金をあまり使いたくなかったのと。
お店で食べたら量が多くておやつを食べるお腹の余裕がないからである。


「歩く時は一食分の食料は携帯しておいたほうがいい」とカミーノの師匠から言われていた。
一度、師匠は食料を携帯しておらず食いっぱぐれて大変な目に遭ったそうだ。

一食分、はちょっと重いけど、バナナやパンなどなにかしらの食べ物は持っておくようにしていた。



話はがらりと変わるが、私は自分を自由にするのが苦手だった。
今もそう得意ではないが、かつては自分の真面目すぎる性格や子どものときに周りにいたオトナのノロイ「ねばならない」に強烈に縛られていた。

なので自分のテーマが「自立」と「自由」の期間が長くて長くて。


自由になりたくて、好きなことしたくて仕事を辞めカミーノに来たのに、私はいろんなことにがんじがらめになっていた。

おやつもそう。
いくらお腹いっぱいでも、スーパーで売っている子ども用のアイスくらいは食べられる機会はあったのにぐっと我慢していた。



なので写真のレモンクリームのはさまったクラッカーは「あたいのじりちゅ(自立)とじゆー(自由)」なのである。

好きにしなくちゃ!
わがまましなくちゃ!
だってあたいは自由だもん!
自分を甘やかしてあげなくちゃ!


ここでも「しなくてはならない」と考えているところにオトナのノロイから全然抜けきれていないのがわかる。

でも久しぶりに食べたおやつはおいしかったなぁ。


今でもスーパーでこれに似たレモンクリームサンドクラッカーを買って食べる。

きゅんとする。